こんにちは!くわっちです。この度はご訪問いただき、ありがとうございます。
このブログでは、賃貸住宅居住だけどDIYを始めたいと思っている皆さんに、「かんたんにできる 賃貸での木工DIY」について、少しでも有意義な情報をお伝えできたらと思っています。
「DIYやりたいけど賃貸だからなかなか取り組めない」とか、「そもそもDIYって難しそう」と思っている皆さんに、「なんだ、賃貸でのDIYって意外とかんたんじゃん!」と思っていただけると嬉しいです。一緒にDIYを楽しんでいきましょう!
前回までに、「DIYをおススメする3つの理由」と「知っておくべき3つのポイント」についてお話しました。今回からは、「初心者でもかんたん!DIY作業」シリーズとして、
- デザイン編
- 材料加工編
- 塗装組立編
の3回にわたって、DIY作業の一連の流れについて説明しながら、それぞれのフェーズで「かんたん!」に作品を作っていくためのアドバイスができればと思います。
DIYはたくさんの工具やたくさんの技術があり、突き詰めていけばとても奥が深いものですが、まずは「かんたん」な方法で始めてみて、少しずつ少しずつ上達していくのが良いですね。
まずは少し小さなものから作成し、慣れてきたら少しずつ大きなものにチャレンジしていってください。いきなり大がかりなものを作ろうとすると「頑張った割にはなんだかなあ」ってことになってしまうこともありそうですね。
どんな事でも同じですが、まずはしっかりと基本をおさえておくことで、その後の上達がぐんと早くなっていきます。これからお話しする作業の流れは基本的に大きなものでも小さなものでも、あまり変わりはありません。
それでは、まずは「デザイン編」スタートです。
デザインっていっちゃうと難しそうに思うかもしれませんが、要は自分のやりたいこと・作りたいものをまとめようってだけのことです。作るもののイメージを整理して、設計図を書いて、材料の段どりをするまでをデザインと呼んでいます。
以下の3つのポイントを参考に、これからDIYしたいものをまとめていきましょう。
- 作りたい作品のデザインをまとめる(イメージ・作りやすさ・見た目)
- 設計図(スケッチ)を書く
- 木取り図を作る
そんなに難しく考えず、少しずつ練習すればそれなりに描けるようになってきますよ。
このフェーズは結構大事、その後の作業がとってもスムーズになり、出来映えも良くなります!
1.作りたい作品のデザインをまとめる
DIYをやろう!って思い立ったってことは、何か必要なものが出てきてのことだと思います。
趣味の雑貨を並べるための棚であったり、本棚だったり、何かを作業するための台だったり、いろいろな小物を収納すためのボックスだったり、または部屋を飾る装飾そのものだったり。
まずは自分が作りたいものをしっかりとイメージして整理していきましょう。
1.まずはイメージを膨らませて整理する
外出先でなんだか使い勝手もよさそうで格好いい家具があったんだけどすごく値段が高いし、自分のうちにはサイズが合わない・・・よし、自分で作ってみるか。なんて場合は簡単ですよね。気に入ったそのデザインをどうすれば似せて作ることができるかを考えればよいだけですからね。
そういうものがない場合、少し絵心がある人は自分で考えたイメージを、こんな感じのものかなって絵で描いてみるといいですね。できれば色なんかもなんとなく考えながらが良いと思います。
そんなの難しいよって場合は、人の作品を参考にするのが「かんたん!」です。自分が作ろうとしているものと似た作品を探して「そうそうこんな感じ」ってのがあればしめたものです!
- ネットにある、DIY作品がみられるサイトでイメージに近いものを探す
- DIYの関連書籍を探して参考にしてみる
DIYの書籍もいろいろとありますが、やはり新鮮さと参考となる作品の数で言えばやはりネットでの検索でしょうか。ネット上にはDIY作品を見ることができるサイトがたくさんありますよ。
1.デザインの参考となる書籍の探し方
まずは地域の図書館に行ってみましょう。DIY関連の書籍はいろいろと揃っていると思います。
あとは、Amazonなどで探してみてもいろいろと見つかると思います。ここでは特に書籍の紹介はしませんが、「DIY家具」とかで検索するとたくさん出てきますね。筆者は書籍購入する場合はいつも中古書籍の安いものを探して購入しています。
書籍購入は「Kindle unlimited」がおススメ、会員登録初月無料だったり、2か月で数百円などのキャンペーン中に無料で書籍を購入するとお得です!
2.インターネットでデザインの参考となるDIY作品の探し方
ネット上にはDIY作品をまとめているサイトが合ったり、写真検索のできるサイトがいろいろとありますのでこれらをうまく利用してみるのも良いと思います。参考となるサイトをいくつか紹介しておきますので参考にしてみてください。
- 「Pinterest ピンタレスト」:DIY 〇〇とかで検索(無料会員登録すると整理可能)
- 「LIMIA 住まい・暮らし情報」:DIYのインテリア・手作りの実例
- 「DIYレシピ」:みんなでつくるDIYの情報サイト
- 「Workship MAGAZINE」:海外・国内のDIYのアイデア集!参考サイトおすすめ30選
これらのサイトにはたくさんの作品が集まっていますよ。ぜひ参考にしてください。
いったん見だすと楽しくて、そして参考になるいろいろなアイデアを見つけることができますのでおススメです。
ついつい長時間見てしまいます。作りたいものがまた増えてしまいそうですね。
2.作りやすい構成を考える
とにかく最初のうちはあまり凝ったデザインや構成はやらないほうが良いですね。作るのもとても大変ですし、必要な材料を整理するのにもかなり頭を使うことになるからです。
作り方が難しいとなかなかキレイには仕上がりませんし、見た目もなんだかごちゃごちゃしちゃってスッキリしません。
- Simple is Best!・・・シンプルが一番!
- Less is More! ・・・・少ないのは良いこと!
部材の種類は少なく、シンプルな構成を心掛けましょう!
例えば、棚に扉をつけたい!って思ったとします。ですが、まずは棚だけ作ってみましょう。扉は後からでもつけられたりします(形状にもよりますが)。そして少し慣れてきてから改めて扉の制作に取り掛かるとよいです。少しずつ機能を追加したりできるのもDIYの良いところであり、楽しくてはまってしまう理由ですね。
この辺りの「作りやすい構成のコツ」については別の記事で特集する予定ですので、そちらで改めて詳しくご説明させていただきます。
とにかくシンプルにこれが一番です!
3.見栄えをよくする4つのポイント
同じ形の作品を作ったとしても、ちょっとしたコツを知っているがどうかで、仕上がった時の見栄えが大きく変わってきます。
次のようなことに気をつけて、完成時の喜びを最大限にしちゃいましょう!
- 主部材と副部材の上手な使い方(部材の勝ち負け)
- 色の使い方を工夫して、統一感を持たせる
1.主部材と副部材の上手な扱い方(部材の勝ち負け)
主部材(通っている材)に対して副部材(主材にぶつかって止まっている材)を若干面落ちさせることで、シャープに見えるとともに、部材の小口が見えるようなことがなくて見た目が美しくなります。そして材料の勝ち負けに合わせて部材の色を変えてみるとさらにシャープに。
ただし、きれいな箱形状に見せたいときなど、あえて勝ち負けをつけたくない時には、同じ材料で同じ色にするとともに、部材の角の面取りをする前に組み立て、その後面取りをするなど工夫が必要です。
2.色の使い方を工夫して、統一感を持たせる
センスに自信がある方は、いろんな色を巧みに使い分けて、独特の作品を作れると思いますが、「そんなセンスはないよ」という場合は、極力色数を減らして、たくさんの色を使わないことをおススメします。
また、横の部材と縦の部材で色分けるなど、構成に合わせた色使いにするとまとまりやすいです。
そして同じ部屋に配置するものは、なるべく同じ色使いの構成にすることで、部屋全体に統一感を持たせることができます。
以下、DIYでよく採用されるインテリアのスタイルを紹介してみます。このどちらかのスタイルで部屋の雰囲気をまとめていけば、失敗はないでしょうね。
■キレイかわいい癒し系(ホワイトナチュラルスタイル)
ホワイトやアイボリーなどの柔らい色合いをベースにパステルカラーのアクセントなどでまとめるのが定石。薄い茶色の木目や緑の植栽でアクセントで入れるとより落ち着いた雰囲気になります。
木材は少しシャビ―を入れてヴィンテージ感を出すのもおしゃれですね。
木材は少しシャビ―を入れてヴィンテージ感を出すのもおしゃれです。
●男前カッコイイ系(ブルックリンスタイル)
レンガやタイル、コンクリ―ト、無垢の古材、革など、ビンテージ感のある素材を用い、黒や濃い茶色などのダーク系カラーをベースにしたスタイリッシュなスタイルで、シルバーやブロンズなどの金属系の質感をプラスするといった更にかっこよくなります。
わざと使い古した感じの塗装などとするとさらに男前度が上がります。
木材や金物はわざと使い古した感じのエイジング塗装とするとさらに男前度が上がります。
その他、アジアンスタイル、北欧スタイル、和モダンスタイル、など様々なスタイルがありますが、自分が好きなスタイルでまとめるとよいと思います。そしてインテリアは統一感が大切です。
使う色や素材などは、たくさんいろんな種類を使うのではなく、ここでもこれです!
- Simple is Best!・・・シンプルが一番!
- Less is More! ・・・・少ないのは良いこと!
3.金物や文字入れ・疑似植物(フェイクグリーン)をオシャレ使い
ビンテージ感のある素材には大きなロゴや金属、そしてグリーンが似合いますね。この写真のようにポスターなどと合わせても面白いですね。
4.照明を仕込んでみる
最後は少し難易度がアップしますが、飾り棚などを作った際には思い切って、LED照明なんて仕込んでみると面白いと思います。それだけでぐんとオシャレ度がアップです。また後ろから光が当てられてシルエットとなった飾り物は、昼間とはまた変わった姿を見せてくれます。
わざわざ作ったものに照明器具をつけたりするだけでなく、参考の写真のように、家具の背面にライン上の照明を隠して下から上に向かって照明を当てて見たり、棚の中に小さな照明器具を飾ってみるだけでも雰囲気がでますので試してみてください。
オシャレな作品を参考に、自分好みの新しい組み合わせを発見してみましょう!
2.設計図(スケッチ)を書く
「設計図」といっても特別きれいに書く必要はありません。ラフなスケッチ程度で大丈夫です。
私は今までこんな雑なスケッチでDIYしてきました。少し反省しています。一応設計図を書く仕事をしていますので、もう少しちゃんと書けよって感じですが、自分が理解できればいいやって感じでやってましたので、今後は皆さんにも少しわかりやすく紹介できるように作図していきますね。
後で出てくる木取り図を作成する際や、考えているうちにいろいろと変更したいことも出てくると思いますが、まずは悩まずにいったん書いてしまうことです。ちなみにこのスケッチも最終的にはいろいろと変更していることが前出の完成写真と比べるとわかると思います。
スケッチには以下の内容も書き込んでおくとよいですよ。
- 設置したい場所に合わせた幅や奥行き
- 作品の高さや各棚の高さ
- 使用したい金物や部品類
- 各部材の塗装色の予定
設置したい場所に合わせた幅や奥行き・棚の高さなどを、イメージしたスケッチ(絵)の中に寸法を書き込んでいきます。参考例のスケッチは部屋の一面幅いっぱいに棚を設置しました。下の絵が壁面全体を横から見た図ですね。上の段の棚は横に置く勉強机の高さに合わせています。
また作り方を考えていく中で、こんな感じで必要と思われる金物類や部品類、あとは簡単でよいのでどの部分をどんな色にしたいのかなども書いておくとよいですね。
この辺りは苦手な人も多いと思いますので、もう少し詳しく丁寧に、別の記事で特集しようと思っています。
なるべく早く整理しますので、少々お待ちください。
3.木取り図を作る
自分が書いたスケッチを基に、木取り図(どんな材料を何本用意して、いくつの長さの物をどのように切り分けるか)を作ります。いかに無駄なく、少ない本数で納めるかで材料費が変わってきますね。
無駄のない木取り図で材料コストを安く抑えましょう。
ホームセンターなどで木材カットをお願いする際に重宝しますので、事前に作っておくことをおススメします。これを持っていってサクッと切断してもらって、「らく」をしちゃいましょう!
この木取り図ですが、ホームセンターなどに木材を買いに行くと、予定していた木材がなかったりします。そういった際には売っている材料に合わせた寸法で再度調整することが必要になります。
ちなみに、参考の木取り図スケッチの一番上の部材は「2×6(ツーバイシックス)材の10F(フィート)3050mmのものを2550mmで切断、残りは端材」ということです。
自宅近くのホームセンターにどのような木材が売っているのかを事前に調査しておくとよいですね。近くに複数のお店があり、どちらにも同じ材料がある場合はどちらが安いかも調べておくとGOOD!
DIY専用設計ソフト「caDIY3D」
手書きの図面スケッチは書き方もよくわからないし、寸法間違いが起こりそうで心配。頑張ってパソコンで図面を書いてみたいという場合は、「caDIY3D(キャディースリーディー)」というDIY専用設計ソフトというものもあります。
さくやこのはのDIY様のサイトでお勧めされていましたので、紹介させていただきます。とても丁寧にわかりやすく説明してくれていますので、興味のある方はご確認ください。
「caDIY3Dの機能と使い方 ~DIYの設計と木取り図作成にお勧め!」
ある程度イメージが固まったら、このソフトで作図すると、設計図と木取り図ができてしまいます。少し複雑な形状のものを作りたいと思ったら、このソフトを使いこなせるようになっておくと便利そうですね。
4.まとめ
今回は「初心者でもかんたん!DIY作業」シリーズの第1弾、デザインのフェーズについて確認してきました。
- 作りたい作品のデザインをまとめる(イメージ・作りやすさ・見た目)
- 設計図(スケッチ)を書く
- 木取り図を作る
このフェーズが実は一番大事なところです。これ次第でこの後の「材料加工」及び「塗装組立」の作業のやりやすさに大きく影響が出るため、最終的な出来映えにも差が出てくることになります。
しっかりとデザインして、「らくをして」「かっこいい、かわいい」を、少しでも「きれい」に仕上げてもらえると嬉しいです。
先にご案内した通り、設計図の書き方を含めた「デザインのコツ」については別の記事で特集する予定ですので、そちらで改めて詳しくご説明させていただきます。
次回予告
次は「初心者でもかんたん!DIY作業」シリーズの第2弾、材料加工のフェーズについて解説したいと思います。これから執筆ですが。
木取り図を基に材料手配・採寸・切断・穴あけなどの加工、研磨など。
引き続き、一つの作品を作り上げるまでの流れを簡単に説明しながら、かんたんで作りやすく、見映えの良い作品にするにはどこに重点を置くべきかなど解説できるとよいなと考えています。
今回はここまでです。次回をお楽しみに!よろしくお願いします!
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